私には出来ない
知り合いのマダムは、夫の靴下を履かせてあげていた。
そこまでする必要ある?
自分で履いた方が早くない?
正直、引いた。
お話を聞いた当時、マダムのご主人様は
とある企業のエライ人だった。
エライ人の妻ってそうなのか?
私もやってみようかな。
これも内助の功なのかな。
いーや、出来ない。
子どもにも手がかかる時期だったし、
そこまで妻がやるようになっては
夫がダメ人間なるのではないかと思われたからだ。
夫の靴下を履かせることになった
夫の靴下を妻が履かせるなんて、と思っていたのだが
実行する時が突然にやってきた。
夫が椎間板ヘルニアを発症。
腰痛はもちろん臀部や下肢のしびれもあり辛そうだった。
前かがみになると痛みが強まるとのことで
私が夫の靴下を履かせることになった。
パンツを履くのもズボンを履くのも辛いということで
これらも私が履かせることに。
症状は以前よりは軽減しているようだが
現在も続いているため
私が諸々履かせるという作業も続いている。
内助の功というより、、、介護
夫の靴下を履かせるようになって
何かが変わったかと聞かれたら
分からない。
ただ、最近の研究では不安やストレスなどの精神的なことも
症状を長引かせ腰痛を慢性化させる要因になっていると
解明されてきているため、
夫を褒めて、立てて、気分よく過ごしてもらおうと
心掛けるようにはなった。
時折、無言無表情で履かせるという作業をやってしまうので
要注意である。
夫の靴下を履かせることが内助の功なのかどうかは
分からないけれど
思いやりの心は内助の功よね。
私が腰を痛めたら、夫は私の靴下を履かせてくれるだろうか。